運動をする前に「ウォームアップ」をするというのは誰もが聞いたことがありますよね。
最近ではウォームアップと同じぐらい「クールダウン」という言葉も多く聞かれるようになりました。
でも本当の正しいウォームアップや正しいクールダウンをどれだけの人が知っているでしょうか?
見よう見まねにそれらの運動をやっている人も決して少なくないはずです。
年齢を重ねると、身体にいろいろ問題を抱えることが多くなります。それなら尚更「運動をして・・・もう一度元気な身体を取り戻して・・・」と思いがちです。
ですが、正しい運動をする時には正しいウォームアップと正しいクールダウンの知識が必要です。
この機会に一度、正しい「ウォームアップ」と「クールダウン」を知っておきましょう。
ウォームアップとは?
ウォームアップはなぜ必要?
ウォームアップの目的は主に3つあります。
1つ目は「体温を上昇」させること
正確に言うと筋肉の温度を上げるためにあります。体温が上昇することで筋肉の温度が上昇し、結果的に筋肉の稼働領域が広くなります。
2つ目は「神経の回路伝達をよくする」こと
脳からの指示がスムーズに筋肉や関節にいくことで、その動きを潤滑にさせることができます。
3つ目がもっとも一般的に知られている「怪我の防止」
筋肉の稼働域が拡がると、結果的に怪我をしにくいように筋肉や関節の動きを助けることにつながります。
ウォームアップの方法
ウォームアップには「パッシブウォームアップ」と「アクティブウォームアップ」との2種類の方法があります。
パッシブウォームアップとは、
- ホットパック
- ローション
- 熱いシャワーを浴びる
など、補助的にある特定の部位の筋肉を温める方法です。
アクティブウォームアップとは、
- ウォーキング
- スローなジョギング
- ストレッチ
が代表的です。
どれも重要なことは、
- 自分の動きに合わせて、無理をしないこと
- ゆっくりじっくりとした動きで身体の筋肉を動かせながらその温度を上げていくこと
です。
決して無理をしない・・・というのがウォームアップのもっとも大事なキーワードですね。
クールダウンとは?
クールダウンは何故必要か?
クールダウンの大切さはウォームアップと同じです。クールダウンの目的は2つあります。
1つは「疲労の軽減」です。苦しい運動から解放されたときは、直ぐに休息に入りたいですし、その方が疲労から早く回復されると思いがちです。
ところが、正しくはそうではありません。
運動で使った筋肉には、疲労を感じる原因となる「乳酸」がたくさん蓄積されています。
また運動を急に止めると、血液の流れが阻害されるため先の乳酸など疲労物質の排除が遅れてしまい、筋肉のケイレンや痛み、酷いときは炎症などを発症することさえあります。
でも、しっかりとクールダウンをすればこの乳酸がたまりにくくなります。
もう1つの目的は実はウォームアップと同じで、「怪我の防止(正確には予防)」です。
疲労物質をクールダウンで早く取り除くことで、次に運動するときに、故障する可能性を軽減することができます。
普段運動をしない人ほど、実はウォームアップ以上にクールダウンが重要だとも言われています。
クールダウンの方法
運動後は安静に近い状態に戻すまで、5~10分程度、徐々にその強度が下がるように、
- 軽いウォーキング
- 関節の屈伸
- ストレッチ
などが効果的です。
身体の末端部から心臓への血液循環を促進する運動を選びます。
身体が熱を持ち過ぎた場合は、氷や冷却材を使うのも1つの方法ですが、長時間の使用は逆効果となりますし、凍傷の危険性もあるので注意が必要です。
ウォームアップとクールダウンを習慣づけよう!
いかがでしたか?
みなさんはウォームアップとクールダウンをしっかりと習慣づけてますでしょうか。
心と身体が平常活動からスムーズに目的に入っていく・・・。また逆にスムーズに平常活動に戻っていく・・・。
ウォームアップとクールダウンの考え方は、実は身体や運動だけではなくて、「仕事」や「生活」にも共通する大変重要な考え方かもしれません。
ウォームアップとクールダウンは大事なことなので、日々習慣づけていきましょう!
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