夏が近くなると、気温も高くなり、薄着で出かけている人も多く見る様になりますね。そんなとき「汗」の対処などは大丈夫でしょうか?
特に汗の臭いに対するケアは悩みの種ではないでしょうか。汗をかきすぎて悩む方も多い一方、逆に汗をかかない事で悩みを抱える方もいます。
個人差はありますが、汗は体温調節をするのに必要な機能であり、それ自体必要なもの。汗をかかない場合、熱中症になりやすいですし、免疫も低下するという体調面の問題や、身体の毒素が外に出せない事から起きる体臭の問題など、様々な弊害が出てきやすくなります。
今回は、汗をかかない原因と対策方法についてご紹介します。
汗が出ない原因は?
暑い時に運動不足になっている
夏は汗を多くかくので、代謝が上がっていると思いがちですが、実は寒さから体を守ろうとする冬の方が代謝は高いものです。
夏場の暑い時にだらけて運動不足になってしまうと、ただでさえ下がっている代謝に追い打ちをかけて、汗が出ない事になってしまう原因になりますね。
冷たいものを食べている
代謝が下がる要因の一つとして、食生活が挙げられます。よく冷えた飲み物や、アイス等の冷たい食べ物などを食べ過ぎると、内臓が冷えて代謝が下がる原因になります。
冷房に依存しすぎ
気温が暑くなってくると、どこでも冷房を入れるようになります。
冷房が効いた場所に居すぎると、今度は体を冷やさないように汗をかくことを身体が抑えてしまします。
汗をかいたらいけないと意識が強い
日本では、満員電車などで人との距離感がどうしても取れない事があります。
その際、汗をかいてはいけないという意識が強すぎたりすると、身体がその意識に反応して汗をかかないようになることがあります。
汗腺の退化
汗腺とは、汗を分泌する腺の事を言います。この汗腺は、生後2~3年位でその数が決まるとされています。こうした時期に、あまり汗をかく環境にいない場合、汗腺の数がだいぶ少なくなってしまいます。
また、先にもあげましたが、冷房が効いた部屋に居すぎたり、冷たいものを食べ過ぎて汗をかかない事が多くなると、汗腺自体が「必要ない」と閉じてしまったり、活動していても鈍くなってしまったりするのです。
病気が原因で汗が出ない場合も
無汗症
無汗症とは、高温多湿などの汗をかく環境下においても汗をかかない疾患をいいます。
アトピー性皮膚炎等により汗腺が閉じてしまっている場合が、1つの原因として挙げられますが、原因不明の場合も多くあり、ステロイドや免疫抑制剤などの治療が主流になります。
糖尿病
糖尿病になるとホルモン異常が起こり、末梢神経に障害が起きます。これにより、発汗を司る交感神経の働きが鈍り、上手く発汗できなくなる場合があります。
食事療法や運動療法等が治療法にあたります。
汗を出るようにするための対策は?
入浴
普段からお風呂をシャワーだけで済ませてしまっている方も多くいると思いますが、お風呂の浴槽に浸かる事で内臓が温まり、汗が出やすくなっていきます。
運動
運動によって汗を出す場合、ジョギングやウォーキングなどの軽めの有酸素運動を1回20分程度行うのが効果的です。
基礎代謝が上がり、汗をかきやすくなりますよ。
食生活
冷たいものを摂りすぎると体の芯から冷えてしまうので、暑い時であっても、温かいものを積極的に摂ると良いでしょう。
朝食を抜いている方は、なるべく朝食もしっかりと摂るようにすることも基礎代謝を上げるために大事なことですね。
病気の場合
無汗症や糖尿病といった病気によって汗が出ない場合は、まずは病院にかかるようにしましょう。そして医師の診断の元、適切な処置を行うようにしたいですね。
※人間が汗をかく理由はこんな風になっているんですね!
健康的に汗を流すことが大事!
汗をかかない場合、一見メリットがある気もしないでもないですが、やはり発汗は人間にはとても必要な機能です。なので、健康的に汗を流すことが大事ですね。
運動や食事によってたっぷりと汗をかく。そのあとには可能な限り臭いなどへのケアをする・・・
スマートに健康に!社会人としての責任を果たすことが、良い人間関係の秘訣でもあると言えますね。
コメント