慢性腰痛症と急性腰痛症の違い。それぞれの症状と原因は?

腰痛を訴える人の約8割はいわゆる「腰痛症」といわれる慢性腰痛症の人です。

慢性腰痛の人に問診をすると、殆どの場合、
「腰の深部に鈍い痛みがある」
「腰全体がこわばる感じがする」
と言われます。

「腰の深部に鈍い痛みがある腰痛」の場合、本人は気が付かついていませんが、股関節に歪みがあります。

また腰全体がだるく、「こわばる感じのある腰痛」の人は変形性腰椎症の予備軍です。



いずれも、腰周辺の軟部組織と足(脚)の筋肉疲労が原因の腰痛で、放置しておけば重篤な腰痛になる可能性があります。

ただし、筋肉が疲労していても動けて働くことは出来ます。その為、見逃しがちですがこの段階でケアをすることがとても大事なポイントになります。

一方で、急性腰痛症はギックリ腰に代表されますが、慢性腰痛の筋肉疲労が限界まで進んだ時に起きる症状です。筋肉と腰周辺の軟部組織が断裂をして内出血を起こし、働くことはもちろん、動くことも自力では難しくなります。

慢性腰痛症と急性腰痛症の違いやそれぞれの症状と原因についてお伝えします。

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慢性腰痛の症状とは?

主な慢性腰痛の症状

ほぼ二種類の症状があります。

1.腰の深部に鈍い痛みがある

腰の深部に鈍い痛みがある症状です。本人は自覚していませんが股関節に歪みがあります。働いている時は少し痛みを感じる程度ですが、仕事が終わって歩くとか家事をしている時には痛みを感じることがある程度の症状です。

2.腰全体がだるくこわばる

腰全体がだるくこわばる感じの腰痛です。中腰の姿勢で作業するとか、重いものを持つ時に痛くなるような症状です

主な慢性腰痛症の原因とは?

腰の深部に鈍い痛みがある人の場合は長時間、立ち仕事をする人に発症します。理解しやすくするために「店頭販売の人」の場合を検証してみましょう。

足元

足(脚)もとが何時もピータイルかコンクリートの上なので冷えます。冬よりも夏の方が冷房の冷気で冷えやすくなっています。

靴のヒールが高い

靴のヒールが高いものを履くと腰に負担がかかります。

両端を平行に揃える

右利きの人が右手を使って作業をする時は左足を右足よりは半足分前に出して作業をしましょう。両脚を平行に揃えて作業をすると腰が不安定になり負担がかかります。

足を組む

客待ちの時や椅子で休憩をする時は足(脚)を組んではいけません。組むと血行が阻害されて筋肉疲労の原因になります。

運動量が少ない

長時間、ほぼ同じ姿勢で働くので運動量が非常に少なくなっています。動かないと筋肉が適応性短縮になり偏った姿勢になります。

腰痛の種類

慢性腰痛症

主に腰周辺の軟部組織と足(脚)の筋肉のダメージが原因です。

足(脚)筋肉は、

  • 足(脚)の指関節
  • 足(脚)根関節
  • 膝関節
  • 股関節

の関節を支えています。

特に脹脛(フクラハギ)の筋力が弱ると心臓に血液を環流する力が弱ります。すると心臓から血液を身体に循環させる力も弱ります。

その結果、足(脚)全体がますます冷えるという悪循環になります。この段階でケアをしないと次の段階に病状が進みます。

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ギックリ腰の原因は?

ギックリ腰を実際に発症したケースを列挙してみます。

「洗面中にギクッ」

疲れると腰が重く寝腰が痛かった会社員、運動不足で腰周辺の筋肉と足(脚)の筋肉の疲弊が原因です。

ビールのケースを持って腰をねじった途端に「痛ッ」

太り気味の酒屋さん、20代で骨格と筋肉は完成しています。従って20代の時より増えて体重は腰と足(脚)の負担になります。肥満が腰痛の原因です。

ゴルフのスイングでズキン

いきなりスイングをした40代男性、日頃の運度不足と準備運動の不足が原因です。

前に屈んだ拍子に「ギクッ」

4回目のギックリ腰になった30代女性、初回のギックリ腰の時から骨格の矯正と腹筋と背筋のストレッチに取り組まなかったのが原因です。

急に腰に激痛が走った

無茶な生活を続けた20代男性、徹夜マージャン、喫煙、飲酒、三食とも外食、これでは生活全体を軌道修正しないと腰痛だけではなく身体を壊してしまいます。

このようにギックリ腰には様々なケースがあります。腰痛の症例の中では大きなウエートを占めています。

椎間板ヘルニヤ

椎間板ヘルニヤで手術が必要なのは5パーセントといわれています。

「何かの拍子にビシッと右足に電気が走った」
痛くて足も伸ばせない。この状態が椎間板ヘルニヤです。腰痛の最悪のケースです。

自分できるストレッチを!

最後に皆さんが自分で出来る慢性腰痛症のための簡単なストレッチを紹介します。

足(脚の長さを揃える)ストレッチ

  1. 壁に向かってフラットな床に腰を下して座ります。壁に向けて足を伸ばして、つま先は腰の幅よりやや狭くします。
  2. 足の裏と壁の間に週刊誌を一冊挟み込みます。
  3. 全身をリラックスして始めます。先ず右足を踵から押し出すようにして伸ばします。週刊誌の裏の壁に足の裏が触れる感触を覚えてください。この時腰を動かせてはいけません。
  4. 次は左足も同じことをして下さい。
  5. 右と左ではどちらが壁に付きにくいと思いましか。壁に着きにくい方の足が短くなっています。
  6. 短い方の足を3回続けて壁に向けて踵か押し出すようにして伸ばします。反対の足は1回伸ばします。3回と1回を1セットにして10セットを毎日繰り返して下さい。

重篤な椎間板ヘルニヤになることはないと思います。重症化する前の手当てが最も大事なことです。腰は肝心要と言いますね。

※この記事は、東洋医学(主に自己ケア・ストレッチ)専門の指圧師の方に書いて頂いてます。
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