疲れた時やここぞという時に、栄養ドリンクを飲む人は多いかと思います。
最近では栄養ドリンクに加えて、「エナジードリンク」を飲む人もいるのでは。エナジードリンクはパッケージもかっこよく、栄養ドリンクに比べて手を出しやすいイメージも。
しかし栄養ドリンクとの違いが気になりますし、一緒に飲んでも大丈夫なのでしょうか。
そこで、
- 栄養ドリンクとエナジードリンクの違い
- それぞれの見分け方
- 同時に飲んでも大丈夫か
…について、まとめました!
栄養ドリンクとエナジードリンクの違いは?
種類が違う!
栄養ドリンクとエナジードリンクの違いは、商品分類の違いによるものです。
栄養ドリンクに分類されるものは、原材料表示の一番上に「医薬部外品」と表記されたもの。
もしここに「清涼飲料水」「炭酸飲料」と表記されていた場合、エナジードリンクの分類となります。
栄養ドリンク(医薬部外品)とは
栄養ドリンクは疲労回復に有効な成分などを配合した医薬部外品となります。
医薬部外品は薬とまではいかないけれど、体によい効能がある製品だと認められたもの。薬事法に基づいて表示されており、製造メーカーが勝手に名乗ることはできません。
エナジードリンク(清涼飲料水・炭酸飲料)とは
エナジードリンクは、栄養ドリンクのような効果が期待出来る清涼飲料水のこと。商品分類上ではジュースなどと同じ扱いとなり、コンビニ・スーパーなどで主に販売されています。
医薬部外品に分類される栄養ドリンクとの違いは、効能の宣伝に関して制限があること。
「医薬品」ではなく「飲料」の扱いとなるため、期待できる効果を宣伝してはいけません。確かにCMで印象的なフレーズを使っていますが、「疲労回復」「滋養強壮」とは言ってないですよね?
効能を言ってもいいのは医薬品だけなので、たとえ効果があっても言えないのです。
最大の違いは「タウリン」
栄養ドリンクとエナジードリンクは、主に次の成分が配合されています。
- ビタミンB2・B6…疲労回復効果が期待出来る。
- カフェイン …脳の覚醒作用があり、目覚まし効果が期待出来る。
- 糖類 …素早く体や脳に吸収され、すぐ動くことが出来るエネルギー源となる。
一方で次の成分は、栄養ドリンクのみの配合となります。
- タウリン …肝臓の機能を高める効果があり、疲労回復や二日酔い対策が可能に。
- アルコール…脳の覚醒作用があり、目覚まし効果が期待出来る。
エナジードリンクにアルコールを配合すると、清涼飲料水ではなく酒類の分類になってしまいます。
またタウリンは清涼飲料水には配合できない成分のため、栄養ドリンクだけのものに。
そのかわりエナジードリンクには、「アルギニン」という血流改善が期待できる成分が入っていることが。もちろん栄養ドリンクでも、アルギニンを配合しているものもあります。
栄養ドリンクとエナジードリンクの飲み分けは?
疲れた体を回復させるには
それぞれのドリンクの飲み分け方ですが、基本的には飲みたい方を飲んで構いません。
しかし疲労が蓄積しているときは、栄養ドリンクのほうがより効果が期待出来ます。
栄養ドリンクは医薬部外品であるため、疲労回復の効果はエナジードリンクよりも上。カフェインを含まないものであれば、おやすみ前に飲んで回復力を高めるといった使い方も可能です。
もうひと踏ん張りしたい時は
特に疲れを感じてはいないけれど、頭をすっきりさせて頑張りたい時はエナジードリンクがおすすめ。
エナジードリンクには、
- カフェイン含有量が多い
- 炭酸が強めで味も刺激的
など、飲むと味覚とカフェインの相乗効果で、もうひと踏ん張りが可能となります。
一緒に飲んでも問題ない?
カフェインの過剰摂取が
栄養ドリンクとエナジードリンクは、一緒に飲むと気になる部分がいくつかあります。
まずそれぞれに、カフェインが含まれていること。
カフェインは適量であれば、覚醒作用や利尿作用が期待できる成分です。しかし大量に摂取してしまうと、動悸が止まらなくなったり眠れなくなる副作用も。
特にエナジードリンクはカフェインの量が多く、知らず知らず取り過ぎてしまう可能性があります。
糖分の過剰摂取も
糖類は脳の栄養となるため、疲れた時に取ると脳が元気になります。
しかし糖類を含む分カロリーは高く、一度に飲むと余計なカロリーを摂取することに。ダイエット中の方にとって、エナジードリンクも栄養ドリンクも注意しなければなりません。
どちらもほどほどに
栄養ドリンクもエナジードリンクも、ここ一番で頼りになる飲み物です。
特に、
- 栄養ドリンクは、疲れた体を回復するのに最適
- エナジードリンクは、頭をすっきりさせたい時に適した飲み物
と言えます。
ただしどちらも頼りすぎずに、ここぞという時だけに飲むことが大切。
何本も飲まないように注意して、栄養ドリンクやエナジードリンクを上手に使い分けましょう!
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