腰痛の初期症状とは?慢性腰痛を引き起こさないための予防方法

毎月、開く定例講習会ではこんな質問をすることに決めています。

「今朝、歯を磨いていてきましたか?」

そんなことは「当たり前でしょう」というような顔で全員が「はい」と答えられます。

そこで質問を変えます。「昨夜か今朝、全回習った腰痛のためのストレッチをしましたか?」と質問をします。

すると今度はほとんどの人が「いいえ」と答えます。毎月講習会に出席する人でも「いいえ」と答える人が意外に多いのです。

「いいえ」と答えた人にその理由を聞いてみると、

  • 難しい
  • 時間がない

など、色んな答えが返ってきます。

この答えを反省材料にして、「誰でも出来る」「時間を取らない」をキーワードにして考えてみました。

殆どの病気が毎日の生活習慣からなる場合が多いものです。

そこで腰痛も日常の生活でここに改めれば、腰痛にかかるリスクが殆んどなくなるというものです。

腰痛の人が手当をすることは勿論大切なことですが、症状が出る前の未病の段階から予防のために何かをすることは、もっと大切なことです。

皆さんの答えを聞いて大いに反省をしながら、
「誰でも出来て、日常生活のなかで出来る。だから知らず知らずのうちに予防が出来ている」
というものを考えてみました。

それを次に提案します。皆さんも取り組んでみて下さい。

腰痛の初期の症状は?

どのような痛みがどのような時に出るか?

まず、同じ姿勢で長時間作業をしている時に腰に鈍い痛みがでるような場合

  • 寝床から起きあがる時
  • 立ち仕事を長時間している時
  • 庭の草取りをしていて立ち上がる時

そして、中腰や重いものを持ち運びする時に腰や膝の痛みがが出るような場合

  • 農業など中腰で長時間作業をする時
  • 酒屋さんが配達の時、ビールケースを車に積み卸をするような時

この初期の腰痛の痛みは、急に痛くなるというのではなく、徐々にくるものです。

耐えがたいものではありませんが、言葉では言い表せないものです。その原因もこれと言えない場合が多いのです。

このような初期の腰痛の痛みは
「腰の深部に鈍い傷みがある」
「腰全体にチクチク、ズキズキという痛みがある」
のが特徴です。

腰痛の症状を引き起こさないために予防できること

長時間、同じ姿勢でいた時は次の動作に移る時にどのようにするかが大事です。

寝床から起きあがる時

寝床から起きあがる時は一度寝床に座り落ち着いてから、腰に手を当て前傾姿勢になりゆっくりと起き上がります。ギックリ腰の予防の為です。

立ち仕事をする時

立ち仕事をする時は、利き手の方の足は必ず反対の足の半側分ほど後にずらしておきます。両脚は決して揃えないことです。

因みに両足を揃えて手作業をしてみて下さい。必ず腰がふらつき負担がかかります。

庭の草取りをした時

庭の草取りをした時も立ち上がる時は、寝床から起き上がる時のようにして下さい。

長時間の同じ姿勢でいると、筋肉はその姿勢に合わせて萎縮します。その現象を適応性短縮といいます。そのことは筋肉の長所でもありますが、萎縮した筋肉を急に変えようと腰に負担がかかります。

重い物を持つ時

酒屋さんのように重い物を持つ時は指の使い方がとても大事なポイントになります。

重いもの持つ時は、人差し指は添えるだけにして他の指と一緒に荷物を握らないことです。人差し指を遊ばせておかないと、腰と肩に負担がかかります。また持つ時に思うように力が入りません。

以上のような注意点を提案しました。

このような作業や動作をする時はこの記事を思い出して守って下さい。

腰痛になりやすい人の共通点

最後になりますが、腰痛になりやすい人には共通点があります。それは「腹筋が弱い」ということです。

こちらのイラストを見ながら腹筋を鍛えて下さい

どんなに腹筋が弱い人でも、座布団から10センチ足を上げると床から30センチ以上は上げたことになります。

座布団から足を上げて2秒から3秒は静止してください。その動作を毎日10回位繰り返し、続けて下さい。いつのまにか腹筋は強くなっています。

日々の生活で最低でもここで紹介したことを守って下されば初期の腰痛の場合はそこから重症化しないで済みます。
毎日頑張ってください。

※この記事は、東洋医学(主に自己ケア・ストレッチ)専門の指圧師の方に書いて頂いてます。

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