最近、街を歩いていると、ビルの1Fに、「FASTGYM24」、「ANYTIME FITNESS」、「JOYFIT24」などのロゴを見かけることがありませんか?
「まだ見たことがないよ!」という人も、たぶんもうすぐ目にすることがあると思います。それぐらいこのロゴが入ったビルが増えています。
その正体はなにか?というと、「24時間ジム」がそのロゴの正体。
「24時間ジム」とは、つまるところ「フィットネスクラブのコンビニ版」とでもいいますか、文字通り「24時間空いているジム」です。
今回はそんな急増している24時間ジムの特徴、そしてメリットとデメリットを見ていきます。
24時間ジムとはどんなジム?
メリットとかデメリットとか言う前に・・・
- そもそも24時間ジムってどんなところなの?
- 普通のジムとどこが違うの?
というのが一番知りたいところですよね。
まず普通のジムは?
まず、普通のジムというのは、割と大きめのビル1棟分がそのままフィットネスクラブになっていて、
- トレーニングマシンが多く揃えられている
- その他にプールやスタジオプログラムがある
- 浴場やシャワールーム、そしてロッカーも広いスペースにゆったりと作られている
など、その建物の中で充実に過ごすことができます。
会員制が基本なので、ある意味そのフィットネスクラブの施設内は一種のコミュニティになっている場合が多いですね。
もちろんスタッフも常勤していますので、なにか解らないことがあればいつでも聞けますし、自分の身体の調子やトレーニング方法にも相談に乗ってくれます。
24時間ジムは?
対して24時間ジムの場合は、最低限の施設を用意しますので、あとはご本人の責任において自由にマイペースでトレーニングしてください・・・というものです。
ですので、
- プール
- 浴場や広いアメニティスペース
などはありません。
そして「24時間・・・」というタイトル通り、24時間施設を開放していますが、スタッフは常勤はしていません。深夜や早朝は基本的には無人で、施設利用者の自己責任範囲が大きいジム施設と言えます。
24時間ジムのメリット
では、そんな「24時間ジム」は何故これほど急増しているのでしょうか?
増えているからにはその人気の理由があるはずです。つまりメリットですね。そんな24時間ジムのメリットは何なのか、確認してみましょう。
24時間空いている
当たり前ですが、なんといっても24時間空いているので、
- いつでも好きな時間に行ける
- いつ行っても施設が使える
という気軽さ、便利さがあります。
ジムのコンビニと言われる所以ですね。
低額料金
普通のジムに比べて最低限の設備で運営されているので、月額は抑えて運営されています。普通のジムが月額10,000円を超える料金なのに対して24時間ジムは6~7千円が相場です。
意外に空いている
24時間ジムに通う人たちは、社交の場を求めるのではなくて、本当に「身体を動かす」だけの目的で来場しますし、時間帯も集中しないので、意外に空いていますし、周りを気にせずにマイペースでトレーニングが出来ます。
土足OK
館内は土足がOKです。ジムに通うときに一番荷物になるのが実はシューズだったりします。その室内専用のシューズを用意する必要がないのはすごく気が楽ですね。
※注:24時間ジムによっては土足禁止のところもあります(例:JOYFIT24など)
他の店舗も無料で使える
普通のジムだと、全店舗使用可の会員にならない限り、多店舗利用は別料金というシステムが多いですが、24時間ジムは全国の店舗を無料で使えるので、出張先でも店を見つければ、自分の時間さえ許せば気軽に利用できます。
「毎日少しでも運動を継続する」という点で優れています。
24時間ジムのデメリット
そんな「いいこと尽くめ」の24時間ジムですが、ではデメリットはないのでしょうか?デメリットと言い切るかどうかは別にして、「通常のジムとはここが違う」という点はしっかりと理解しておきましょう。
早朝・深夜は従業員がいない
24時間ジムだからと言って、24時間従業員がいるわけではありません。館内は防犯カメラで監視されていますが、何か緊急の事態が生じてもすぐに従業員がサポートしてくれるわけではありません。基本は自己責任というスタンスです。
マシンの使い方などが聞けない時がある
上記と連動しますが、従業員がいない時は当然いろいろな質問も出来ません。マシンの使い方やわからないことも自分で解決することになります。
セキュリティー面が不安
スタッフが常駐しているとは限らないので、お客どうしのやりとりにトラブルが生じても、またマナー違反の人がいても、注意してくれたり解決してくれる人が時間帯によってはいません。
また店によっては貴重品の管理にも気をつける必要があるところもあります。
シャワーしかない
浴場がないので、シャワーしかありません。スポーツのあとに湯船にゆっくりと浸かって・・・という人には少し使い勝手が悪いかもしれませんし、基本はボディーソープやシャンプーも完備されていません
施設はコンパクト
24時間の代わりに必要最小限というのがこの業態のコンセプトです。ですので、通常のジムのような大浴場やサウナ、プールもありません。
それにストレッチエリアも狭いところが多いので、ジムでゆったりと休日を過ごすというニーズを満たすような設計にはなっていません。
割り切って24時間ジム
ジムという施設に求める人のスタイル、ニーズは様々です。
- 休日をゆったりと過ごしたい
- プールで思い切り泳ぎたい
- ロッカールームであの人と久しぶりに話をしたい
という人もいるでしょう。
でも逆にそんな余計な事は全然必要なくて、
- 「単純にしっかりと鍛えるマシンがあればいい」
- 「混雑を避けてマイペースで身体を動かしたい」
- 「人と話したくない」
- 「人から声を掛けられたくない」
- 「スタッフから声を掛けられたくない」
- 「深夜しかフリーな時間がない」
- 「早朝しか自由時間がない」
という人もいると思います。
そんな人達のためには24時間ジムというのは、非常によく考えられた施設ではないでしょうか?
多様なライフスタイルが当たり前になった現代、そんな施設が増えつつあるというのも、どこか納得ですね。
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