最近ジムに通い出した友人がこんな話をしてきました。
「ランニングと筋トレ、あれって有酸素と無酸素だろ?いったいどっちをやればいいのだろう?そもそも両方やっても大丈夫なのかな?もしそうならどっちからやるのが正解なんだろう?」
あなたの周りにも少しジム通いでダイエットや基礎運動知識に興味を持ち始めたこんな友人はいませんか?
そんな友人の質問にどう答えますか?それではその答えとなる考え方を確認してみましょう。
筋トレと有酸素運動の順番は?
「ダイエットするなら先に筋トレをしてから有酸素運動した方が痩せるよ!」
「イヤイヤ、先に有酸素運動をしてから筋トレでしょ!」
「どっちが先でも変わらないんじゃないの?」
私の友人は通っているジムでこんな会話を聞いたそうです。だから悩んで質問してきたんですね?
同じように悩まれてる方も多いかもしれません。
本当のところはどうなんでしょう?
筋トレを有酸素運動より先に行う効果は?
先ず、ダイエットに対して筋トレの効果は様々ありますが、一番注目すべきなのは『脂肪分解ホルモン』の分泌です。
筋トレ後には分泌される成長ホルモンの働きで、脂肪分解酵素の量が増加し、このタイミングで有酸素運動を行うことで脂肪の代謝が抜群に高まるのです。
筋肉は脂肪燃焼を行う工場のようなものです。
ですので、最終的な脂肪燃焼を最大にする目的とするのなら工場の性能を上げる筋トレを先に行うのは有効です。
そもそも筋肉の増強を優先したいのなら、「筋トレを先に!」というのが基本です。
元気な状態で筋トレを行えば、高い集中力で筋肉を鍛えることができますからね。
有酸素運動を筋トレより先に行う効果は?
有酸素運動がダイエットに対する効果で特筆すべきは“ダイレクトに脂肪燃焼を行う!”ということです。
真っ先に脂肪燃焼を優先したいときは有酸素運動を先に行うことになりますね。
加えて持久力アップや心肺機能の強化、つまり有酸素運動そのものの能力を伸ばしたい場合です。
例えば長距離のタイムを縮めたいという目的が優先されるのなら、有酸素運動を先に。
またスポーツ選手で技術やテクニックを上げたい時などは、筋トレよりは有酸素運動を先に行い、ウォーミングアップの代わりにすることも多いでしょう。
目的に沿って!無理なく!
筋トレと有酸素運動のどちらを先に行うのか?ということは、
- その運動を何のために行うのか?
- 自分の目的は何か?
をしっかり確認することに繋がります。
このトレーニングで何を伸ばしたいのか?ということですね。
例えば「筋トレ」を優先したいから・・・
筋トレ→有酸素運動という順番で決めても、最重量のスクワットをハイレベルで行った後にランニングをしたら、それこそ筋肉疲労で怪我の元になったりする可能性が大きくなります。
どちらを先にやることになっても、トレーニングで最大の効果を引き出すための基本は、「疲労が無く」、しかも集中できる状態で行うことです。
そもそも人間は、一つのことに長い間集中することが出来ません。
疲労というのは何も筋肉や部位だけではなく、脳も疲れます。
脳が疲れてしまうとあらゆる能力が低下して集中力が落ちて筋トレも有酸素運動もその効果を発揮できなくなります。
一人一人の目的とバランスによって、どちらを先にするか?が決まる「筋トレ」と「有酸素運動」の順番。
これって何か仕事とか、生活とか、いろんな事に通じる要素ではないでしょうか。
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