忙しい毎日を送っていると、どうしても食生活が乱れがち。また気をつけているつもりでも、実は栄養バランスが崩れていることもよくあります。
そんな時の強い味方が、各種栄養素が配合されたサプリメント。
しかしパッケージを見ても飲むタイミングが書いていませんし、いつ飲めば効能的なのでしょうか。
そこで、
- なぜサプリを飲むタイミングが明記されていないのか
- サプリを飲むベストタイミング
…についてまとめましたので、参考にしてくださいね!
サプリに飲むタイミングが明記されていない理由は?
サプリは「食品」
ほとんどのサプリは、錠剤・カプセルなどの「水と一緒に飲む」薬のような形状をしています。
薬の場合はパッケージに「食後に服用」「食前に服用」と明記されていますし、医師・薬剤師より説明が。
一方でサプリメントは、飲む量は書いてあっても飲むタイミングの説明がありません。
この様な違いがあるのは、どうしてなのでしょうか。
実はサプリメントは分類上は野菜や肉と同じく「食べ物」の扱い。そのため薬と誤解されるような事をパッケージに書くことは、薬事法で禁止されています。
具体的には「この様な効能がある」という事を、記載する事ができません。また飲むタイミングを指定することも、誤解を招く可能性があるので禁止なんですよ。更にサプリは薬のような、劇的な効能のある成分を配合することも出来ません。
あくまでも「食品」の範囲で、足りない成分を補えるものが「サプリメント」となります。
サプリを飲むベストタイミングはいつ?
基本は「食後」
サプリメントは口から摂取し、ほとんどが胃腸で吸収されます。
そのため胃腸が活発に活動しているタイミングで摂取すると、より効能的。具体的に言うと、食事を終えて30分以内がベストタイミングと言えます。
食事と一緒にサプリも消化され、食事の栄養とともに体に吸収。その結果、より良い状態でサプリの栄養が届き、体にプラスになりやすいのです。
飲む時の注意点
サプリを飲むときは薬と同様に、水と飲むのが効能的。お茶や牛乳と飲むと効能が減少したり、効能が発揮できないこともあるので注意しましょう。
またサプリは薬でなく食品ですが、一回の摂取量や一日の摂取量以上に飲むことは控えましょう。
これはたくさん飲んでも効能が倍増しませんし、逆効能となる場合もあるからです。
種類別のベストタイミングは?
サプリメントは栄養素や期待したい効能によって、より良いベストタイミングがあります。
ビタミンA・D・K
目に必要なビタミンA、骨の健康に役立つビタミンDとビタミンK。
これらは「脂溶性ビタミン」と呼ばれ、脂に溶けやすい性質と体に留まりやすい性質を持ちます。
そのため、これらを含んだサプリを飲むタイミングは、食事中か食後すぐがベスト。このタイミングだと、食事の油脂に溶け込んで効能的に吸収されます。
ビタミンC・E
美肌に欠かせないビタミンC、抗酸化作用が期待できるビタミンE。
このうちビタミンCは水溶性で、尿と共に体外に排出されやすい特性が。またビタミンEは脂溶性ですが、こちらも比較的早く排出されてしまう特性があります。
そのため、これらのビタミンは、1日に2~3回に分けて飲むのが効能的。食事の後に必ず飲む習慣にすると、常に体内にビタミンが留まる事になるんですよ。
ビタミンB群とアミノ酸
元気な活動に欠かせないビタミンB群とアミノ酸は、期待したい効能によって飲むタイミングが変わります。
ビタミンB群は水溶性のため、ビタミンCと同じく食後のタイミングでこまめに飲むのがベストタイミング。ただし運動などで一気に力を発揮したい時は、運動前のタイミングで飲むのがベストです。
アミノ酸は摂取するとすぐに吸収される特性があるので、、普段は食後すぐのタイミングがベスト。その上で運動直前に服用すると、普段以上のパワーが発揮しやすくなります。
鉄分
貧血対策などで、特に女性が摂取したい鉄分。しかしお茶などに含まれるタンニンと一緒に摂取すると、極端に吸収率が落ちてしまいます。
その他にも吸収率を下げる栄養素もあるため、食後すぐではなく1~2時間後に飲むのがベストです。
また特に鉄分サプリに関しては、お茶や牛乳・ジュースではなく必ず水と一緒に飲みましょう。
飲むならベストタイミングで
サプリメントを上手に利用することで、日常の食生活だけでは不足しがちな栄養素を補うことが可能。また必要なときに必要な栄養素を補うことで、いつも以上に活動的になることも期待できます。
これらの効能を最大限に活用したいなら、飲むタイミングを覚えておくことも大切。しかし薬ではないですし、大量に飲んでも意味がありません。
パッケージに記載されている一日の服用量を守り、ベストタイミングでサプリを上手に飲みましょう!
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